人生会議と在宅医療を考える講座シリーズ その1 “みんらぼカード”で『自分の生きる』を考える体験会

<講 師>
一般社団法人みんなの健康らぼ
やまと在宅診療所一関(岩手県)
院長 杉山 賢明医師
東北大学医学部卒業 総合内科専門医
一般社団法人みんなの健康らぼ(愛称:みんらぼ)で健康や医療についてユニーク且つ、ユーモア溢れる地域活動やイベントなどを行っている。

昨年も大変好評だった『みんらぼカード』を使った人生会議。今年度もこのカードを考案・開発された杉山賢明先生をナビゲーターに迎え、一般・専門職・福祉の専門学生さんなど多くの方に『みんらぼカード』を使った人生会議を体験していただきました。

前半は杉山先生が在宅診療医として人生会議に取り組む起点となったお話や、拠点である岩手県紫波町での様々な活動などについてお話いただきました。

後半はいよいよ実践。やり方はとてもシンプルで、配られた5枚の手持ちカードを、積み札の周囲に置かれたカードを順番に交換していき、最後に残った手持ちカードが自分の希望となります。グループメンバーは年代・職種も様々なので、カードを交換するたび色々な話題や質問が飛び交い、どのグループからも笑いが絶えませんでした。

体験後のアンケートでは「世代の異なる人と行い新鮮だった。価値観の多様性を感じた」、「普段考えていることをしっかり見つめる機会になった」、「体の中が温かくなり、空気が最高でした」などの感想をいただきました。一般参加者の中に「今度は自分がファシリテーターになって近所の人と楽しみたい」と昨年に続き参加して下さったリピーターさんもいました。

人生会議や死について語ることをネガティブに捉えがちですが、人生会議をすることで自然と自分がやりたいこと、これからの人生をどのように過ごしたいのかが見えてきます。『みんらぼカード』の体験が、将来に備えて終末期の過ごし方を考えるだけではなく、「いま」自分がどのような人生を送りたいかを考えるきっかけになるといいなと思います。

人生会議(ACP=アドバンス・ケア・プランニング)とは、もしもの時のために、望む医療やケアについて前もって考え、大切な人たちや医療・ケアチームと繰り返し話し合い共有すること。

 

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