講座「認知症ってなぁに?」〜認知症を知る〜

令和5年11月25日 (土) 場所:内原図書館
講師:社会福祉法人翠清福祉会 茨城県認知症介護指導者 石橋さつき氏

今回は講師からの提案で座談会形式で開催。「認知症という言葉を聞いてどう感じますか?」と講師の問い掛けで始まりました。認知症はその種類や障害を受ける脳の場所によっても出現する症状が違うこと、認知症の進行する経過について、何度も同じことを聞いたり物を盗られたと被害的になったりするのはなぜか?また、そういう時はどのように関わればいいのか?などについて分かりやすくお話しくださいました。「認知症の人の戸惑いは私たちと同じだよね。近所へ散歩に出かけて家に戻れない時の不安だったり戸惑う気持ちは、私たちが旅先でホテルの場所を見つけられない時の気持ちと同じでは?鍋を焦がしてしまって家族に怒られて感じる悲しい気持ち・不安や自身を失っていく気持ちは、私たちが仕事で失敗して怒られて感じる気持ちと同じでは?認知症の診断を受けたとしても診断を受けたその日から何も出来なくなるわけではない。何もわからなくなるわけでもない。

人生の中の今日と明日の自分はそんなに変わらないのです。時間の経過と共に進行はするけど、その人はその人であり生活は続いていくもの。2025年には認知症の有病者数は約700万人とも言われており、65歳以上高齢者の5人に1人が認知症に罹患する計算になる。他人事ではなく自分事として考えてみてほしい。人が年を取れば誰もが認知症にかかる確率は高くなります。今から認知症のことを知っておくことは自分のためでもある」との石橋さんのお話に、みなさん大きく頷かれていました。参加された皆さんから、「もっと話を聞きたかった」、「またやってほしい」とのリクエストを頂きましたので、次年度、第二弾を計画したいと思っております。

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