『人生会議と在宅医療を考える講座』2022 第2回「『私ノート』~私の家族のためにできることを知る勉強会」を開催しました

時:令和4年7月13日(水)
場:いばらき中央福祉専門学校

「エンディングノートと聞くと、あまり良い印象はないかもしれないが、あくまで『よりよく生きるための私ノート』であり、ポジティブな活動である」と講師の高倉氏。これまで仕事をされてきた中で、エンディングノートの有無による祭典の違いや、ご家族のご様子についての他、コロナ禍における葬儀の変化、そして業者によっても対応に違いがあるなど、重くなりがちな話題をユーモアを交えながらお話ししてくださいました。

私ノートの魅力としては、①自分を見つめ直すことができる、②書くことで漠然とした不安が可視化される点だと高倉氏。


昨今、終活が話題として取り上げられますが、エンディングノートのことを知っていても実際には書いた・書いていると言う人は、ほんの数パーセントなのだとか。「エンディングノートには法的効力はない。しかし、その分何度でも書き直しができる。そこまで大げさに記録したくないという時には、箇条書きの形で自身の想いや意向を書き記しておくだけでも良いと思う。自身の想いや意向を記しておくことは、自分と家族のためになる」のだと。参加された皆さんからは、「エンディングノートは無理だけど箇条書きにして書いてみようかと思う」、「ちょうど考えていた時期だったので、とても参考になった」、「色々見直しをしてみようと思った」など、様々な感想を頂きました。

年齢に関わらず、自分の生き方や人生をどう過ごしたいか、何を大切にしたいのかなど、白紙のノートに自分自身の心の整理として思いをつづることから始めるのも良いかもしれません。


『人生会議』は、もしもの時のための話し合い、「エンディングノート」は、もしもの時に備えて自分の情報や思いを書き留めるノートです。市販のものあれば、全国各自治体でもエンディングノート(自治体によって名称に違いあり)を作成し、希望の方へ配布しています。水戸市でも毎年作成し、各高齢者支援センター、高齢福祉課で広く配布しています。


<講師プロフィール>
高倉 直也氏
あんしん葬儀 橙縁社 葬儀コンサルタント
厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

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