昨年度に引き続き、講師に石橋 さつき氏をお迎えし、講演会「共に生きる」を開催しました。前回は、認知症の方の想いや関わり方など、「認知症について正しく理解する」がテーマでしたが、認知症の方が安心して暮らすためには、ご家族や共にいる方が心身ともに健康で幸せであることが不可欠です。そこで今回は、「認知症と共に生きる家族の視点」をテーマに開催いたしました。

◇参加者との共有から得た気づき
グループに分かれての意見交換からスタート。参加理由や認知症に対するイメージなどを共有していただく中で、認知症の方への関わり方や特徴といった知識を得るために参加された方。また、「自分事」として、将来認知症になった際にどう受け入れたら良いか、そのヒントを得たいと参加された方など、様々な想いが聞かれました。
◇アドバイザーが語る「家族の視点」
その声を基に、アドバイザーの石橋さんより、当事者視点、そして共に歩むご家族の視点から、認知症に関する疑問にお答えいただき、考え方のヒントをお伝えいただきました。石橋さんの「認知症について知るために様々な研修や勉強会に参加したけれど、行けば行くほど辛くなる場合がある」、「認知症の方と接すると言っても、友人関係と家族では異なる。特に家族の場合、その立ち位置や関係性によって抱く想いは様々だ」という言葉には、参加者の皆さんが深く頷かれていたのが印象的でした。

◇参加者の声:「心が軽くなった」「今後の参考になった」
終了後のアンケートでは、多くの前向きな感想が寄せられました。
・心が軽くなった
・命に関わることでなければ、騒ぎ立てることではない。一人の人として認めて関わっていくことが大事だと学ぶことができた
・認知症について身近ではなかったが、具体的なイメージを持つことができた
・電気の消し忘れ、水の出しっぱなしは、気づいた人が助ければ良いという言葉に納得した
・病気であることを忘れ、『昔の本人』に言ってしまうことが多くなってしまう。
・今後の参考になった
・・・など
私たち自身も、毎回多くの気づきを得るこの『認知症のお話会』。認知症になったら何もできない、という古い認知症観から、新しい認知症観(認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人が個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方)へと、皆さんの意識が変化していくよう今後も活動を続けていきたいと思います。